神戸新聞に掲載されました

2024年5月8日 神戸新聞の朝刊 地域経済の紙面に掲載されました。

町工場「3代目」見学ツアー

神戸市長田区と須磨区に町工場を構える経営者5人が、まちづくりグループ「潮の風」を立ち上げた。工場でつくる製品は、刺しゅうや船舶部品、ガラスなどとバラバラだが、5人とも家業の「3代目」という共通点でつながる。工場見学ツアーなどを催し、地域や町工場の魅力を発信していく考えだ。(石川 翠)
メンバーは、創業91年の「金川刺繍」(長田区)の金川誠司さん▽船のエンジンの溶接などをする「神戸溶工」(須磨区)の中阪薫さん▽「昭和型板ガラス」をリメークする「旭屋ガラス店」(長田区)の古舘嘉一さん▽衣類のオーダーメード店「リリースタジオ」(同区)の清水美早さん▽プロ向けのミシン販売「田中ミシン機工」(同区)の田中翔さん-の5人。
5人は30~60代の男女で、つくるものや顧客層も異なる。「出会い」のきっかけは、昨年から長田区などで始まった神戸商工会議所などによるオープンファクトリーイベント「開工神戸」に参加したことだ。5人は「まちの魅力を広めたい」と意気投合した。

グループ名は「海に近いエリアの町工場で、新しい風を吹かせたいとの思いから名付けた」と金川刺繍の金川さん。5人はまず、普段は入れない作業場で手仕事を間近で見てもらったり、技術やこだわりを紹介したりするツアーを発案。神戸観光局などの協力を得て4月中旬、関係者向けのモニターツアーを実施した。
ツアー参加者は徒歩や電車で移動しながら5工場のうち4カ所を訪れた。リリースタジオでは、靴メーカーから独立した清水さんから、特殊な金づちやコンピューター利用設計システム(CAD)の使い方について説明を受けた。神戸溶工では、火花を散らしながら溶接する職人の仕事を見学した後、工場内でジャズライブを楽しんだ。
「ものづくりの面白さだけでなく、そこで働く人の魅力も伝えたい」と金川さん。今後もイベントを企画していく予定という。

・「金川刺繍(ししゅう)」の金川誠司さん(手前)から自動ミシンによる刺しゅうの説明を受けるツアー参加者ら=神戸市長田区梅ケ香町1
・ツアー参加者に道具を紹介する「リリースタジオ」の清水美早さん(左)=神戸市長田区若松町3
・「旭屋ガラス店」の古館嘉一さん(左から4人目)から昭和型板ガラスの説明を聞くツアー参加者ら=神戸市長田区双葉町2
・職人が溶接する様子を案内する神戸熔工の中阪薫さん(左端)=神戸市須磨区鷹取町1

2024年5月8日 神戸新聞朝刊 地域経済紙面に掲載
2025年5月8日まで掲載


4/11 町工場見学ツアーの様子が 神戸新聞NEXT に掲載されました。
潮の風の5社の説明やいきさつなども書いていただいております。
https://www.kobe-np.co.jp/news/economy/202404/0017560899.shtml
有料サイトになりますが、よろしければご覧いただけたらと思います。

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